30代後半で再就職活動をしているが、仕事がなかなか決まらない。「正社員なら何でもいい。働けるのであればどんな仕事でもいい。」という真剣さがたりないのだろうか。と悩んでしまうことはあるかと思います。
しかし、あなたには仕事選びの条件がありますよね。
正社員なら何でもいい、働けるのであればどこでもいいというわけではないはずです。
特に、専業主婦だった女性が離婚後に就職先を探す場合、 職歴ブランクが不安要素となり、 なかなか書類選考に通過をしなかったり、面接に進んだとしても不採用続きで就職活動に苦戦する方も少なくないかと思います。
応募した企業からの不採用通知を受け取るたびに、 「私を採用してくれる企業なんて現れるのだろうか」「この辛い現状から抜け出したい。」と思い、「正社員で働けるのならどこでもいい。どんな仕事でもいい」と 自暴自棄になってしまうかもしれません。
しかし、これからあなたは、1日8~9時間、通勤が片道1時間だとすると1日の半分もの時間を仕事のために費やすのです。
惰性で仕事を選んでしまうときっと後悔します。
そこで、なぜ正社員ならなんでもいいという妥協がだめなのか。
どんな仕事でもいいからやってみたいとポジティブな気持ちで挑むのであればどうだろうか。
前向きに就職活動をするためにはどうしたらいいか。ということについて、まとめていきたいと思います。
Contents
なぜ正社員ならなんでもいいという気持ちではだめなのか
意欲がなければ書類作りも面接対策もできない⇒採用されない
私自身、再就職活動をしたからこそわかるのですが、志望度が高くない企業の場合、 志望動機を書こうにもなかなかタイピングが進みません。
企業の求人、ホームページを開き、自分の経験やスキルを活かせるような書類に仕上げなくてはと思うものの、妥協で選んだ求人なので、良いアイデアが思い浮かぶはずもありません。
なかなか筆(タイピング)が進まないため、そのうち飽きてきて、ついついどうでもよい芸能記事などのネットサーフィンをしてしまうなんてことは何度もありました。
熱意のない応募書類では、採用担当者の目に留まるはずもなく、書類落ちを積み重ねるだけです。
運よく面接に進んだとしても、企業が求める人物像に自分をマッチさせることができません。
どうしてもここで働きたいという意欲がないため、面接が近づくと「行きたくない」「辞退したい」という気持ちにさえなるかもしれません。
企業側も、求職者が 本当に入社したいと思っているのか、働きたいと思っているのかどうか感じ取ることはできますよね。
あなた自身が投げやりな気持ちであれば、企業側にも見抜かれてしまい、残念ながら採用される可能性は極めて低くなるかと思います。
就職先を惰性で選ぶと後悔する
あなたが私と同じように、離婚後に再就職を考えている場合、これからは自分の稼ぎで生きていくために生活に困らないだけの収入が大事ですよね。
私の場合は子供がいませんが、シングルマザーであればお子さんのためにも安定した生活基盤が必要です。
なんでもいいから正社員という考えであれば、本来のあなたの仕事選びの希望や条件を無視した仕事になりがちです。
やってみたい興味がある仕事よりも、 簡単そうな仕事、私でもできそうな仕事とハードルを下げるかもしれません。誰にでもできそうな簡単な仕事であれば、 収入も望めないですよね。
離婚後は、精神的に辛い状況を乗り越えて仕事に取り組まなくてはなりません。
再就職をすると、慣れるまでは新しいことを覚えるのに必死の毎日です。
あなたが30代後半の場合、上司が年下の女性である可能性も十分にあります。
人間関係での悩みや毎日の通勤での体力消耗、 残業が多いなど、 ただでさえどん底の辛い時期に、妥協して選んだ仕事では「なぜこの仕事を選んだのだろう」と後悔するかもしれません。
逆に言えば、やりたいと思える仕事の中から選んだ企業への就職であれば、離婚のショックを乗り越えるきっかけになるかもしれないのです。
なぜそんなことが言えるのか?なぜなら、私自身が今まさにその状況だからです。
私は、30代後半、ブランク10年の壁を乗り越え、離婚後に再就職しました。
再就職活動中は、離婚のこと、両親に申し訳ないという気持ち、就職活動の悩みで、人間こんなにも涙が出るものなのかと思うほど毎晩のように泣き崩れていました。
しかし、そんな状況下でも、「なんでもいいから正社員」と妥協することだけはしてはいけないと強く心に決めていたのです。
その結果、ご縁があって今の会社と出会い、内定をいただいて現在に至ります。
入社後の数カ月は、10年ぶりの仕事復帰ですから、なにもかもが大変でした。
なかなか仕事が覚えられず、ミスもたくさんしましたし、そのたびに注意を受ける日々でした。
しかし、チャレンジしてみたいと思える仕事でしたので、前向きに努力することができたのです。
離婚のことも、ブランクが10年あることも変えることはできない過去です。
この事を悔やんでも、どうしようもありません。
しかし、過去は変えることができないけれど、未来であれば自分の行動で変えることができます。
現在は昇給もあり、責任ある仕事を任せていただくことで、仕事へのやりがいもでてまいりました。
こんな気持ちでいられるのは、離婚と再就職を同時に進めなくてはならなかった人生最大の試練に対し、希望をもって前に進んだ結果だと考えています。
ブラック企業を選んでしまう可能性
誰だって、好んでブラック企業に入ろうとは思いませんよね。
できることなら、人間関係も給与も良く、働く環境が整っている企業で働きたいと思うはずです。
しかし、なかなか仕事が決まらず、追い詰められて消去法で就職先を決めてしまうと、ブラック企業に入ってしまう危険性がございます。
残業を強いられているのにも関わらず、サービス残業であったり、 募集要項に書かれていた勤務体系、休日が途中で変更になるような 企業を選んでしまうかもしれないのです。
転職サイトや転職エージェントを活用する場合であれば、 企業側はコストをかけて求人を募集しています。
しかし、無料で求人広告を掲載できるハローワークの場合、求人にお金をかけることができないような零細企業であったり、離職率が高く常に求人を募集しなくてはならないブラック企業の危険性がありますので、十分注意しないといけないと思います。
ポジティブな気持ちで挑む、高収入の仕事ならチャレンジしても良いと思う
どこでもいい、何でもいいとネガティブな気持ちで選ぶ仕事はお勧めできません。
いくら正社員だったとしても、零細企業やブラック企業であれば、サービス残業で長時間労働を強いられるのにもかかわらず、収入が低く、体力も気力も自尊心も奪われます。
また、賞与は業績に大きく左右されますので、月収の5ヶ月分、6か月分を期待することは難しいでしょう。
ボーナスは基本給の〇か月分となりますから、基本給を極端に低くして手当を増やし、総支給額を多く見せかけている企業もあるかもしれません。

離婚後、シングルマザーとして、あるいは独りで新しい生活をスタートさせると覚悟を決めたのであれば、 仕事を選ぶ条件として収入は妥協できません。
では、収入が高い仕事を選ぶにはどうすれば良いか。
一つの考え方としては、最初から収入の高い職種にしぼり、 その中から仕事を探すということです。
具体的には、スキルが身につき、職種として高収入が期待できる営業職であれば、「なんでもいいから挑戦したい」とポジティブにチャレンジすることで、あなたの価値を高めることができると思います。
正社員ならなんでもいい⇒本音はなんでもよくない
不採用続きで就職活動が長期化し、「なんでもいいから正社員として働きたい」と 追い詰められてしまう気持ちはよくわかります。
しかしこういう精神状況では、まともな判断ができず、結果としてブラック企業に就職してしまう危険性がございます。
収入が低く人間関係も労働環境も悪いような職場では、 ブランクを乗り越えて仕事復帰し、 離婚のショックを乗り越えて新しい人生をスタートするというモチベーションを保つことは難しいと思います。
見切りをつけて、次にまた転職活動ができる自信があるかどうか。


もしあなたが、 気持ちを切り替えてフットワーク軽く転職活動する自信がないと思うのであれば、今現在、 就職活動に苦戦している理由と向き合い、 行動し、解決することが重要だと思います。
一人では、 どうして良いかわからない、どう改善して良いかわからないという場合には、 まずはあなたの強みと弱みを知ること。
最終的な判断はあなた自身が行わなくてはなりませんが、就職活動の相談や対策のため、 転職エージェントを利用するのも良いと思います。
あなたが東京で再就職を希望している場合には、都が委託しており完全無料で就職サポートをうけることができる「東京しごとセンター」を活用し、セミナーや面接対策で 自信をつけるというのも一つの方法だと思います。
最後に
30代後半で再就職活動がうまくいかないと、 貯金が減っていく不安から、「何でもいいから正社員に」という精神状況に追い詰められてしまうかもしれません。
しかし、これからの人生を前向きに生きていくためには、惰性で仕事を選んではいけません。
なかなか内定がもらえないのはなぜなのか、自分に足りていないことはどういうことなの、そもそも就職活動の方向性が間違っているのではないだろうか、 考え方を変えることで状況を打破することはできないだろうか、等々、自分で考えて行動し、改善を積み重ねていく。
あなたが今、就職活動をしている目的や、なぜ働くのかを自分自身に投げかけてみましょう。
私の場合は、離婚後に自分の力で新しい人生を切り開くため、これからの人生を楽しむために再就職しました。
目標が定まっていれば、その目標に向かってどんな仕事が自分にとってベストなのかが見えてくると思います。
