30代後半で就職活動をしているけれど、なかなか仕事が見つからない。
正社員の仕事が見つかるまでのつなぎとして、派遣やパート、アルバイトをしようかと悩んでいる。
ブランクがあり、正社員になるのが難しいので、短期の派遣やパートで経験を積んでから就職活動をする方がよいだろうか。
就職活動が長期化すると、つなぎとして雇用形態を問わずに働くことを考えるようになってしまいますよね。
しかし、フルタイムで働くことができ、経済的に自立する必要があるのであれば、 正社員になるまでのつなぎとして派遣を選ぶことはお勧めしません。
なぜなら、 30代後半では、 「とりあえず派遣」をしている時間がもったいないです。
また、数ヵ月後、数年後に非正規雇用から正社員を目指すよりも、 今のエネルギーを正社員の就職活動に注ぎ込む方が効率的だと思うからです。
そこで、ブランク10年を乗り越えて30代後半で再就職活動した私の経験から、つなぎ派遣・パートをおすすめしない理由、なぜ正社員を諦めようと思うのか、正社員の仕事を探すための方法や思考法 についてまとめたいと思います。
Contents
正社員になるまでのつなぎ派遣やパートをお勧めしない理由
つなぎとして派遣社員やパートで働く時間がもったいない!機会損失の可能性
私は決して派遣社員やパートとして働くことを否定しているのではありません。
人それぞれ理想の働き方や、仕事の目的は異なります。
この記事は、「 30代後半独身で、 経済的に自立しなくてはならない。 健康で、フルタイムで働くことができる」 女性であるという条件で、話を進めていきます。
子供がいるので働く時間が限られてしまう。 病気を抱えながら仕事をしているため、 フルタイムで働くことができない。
このような状況であれば、 派遣社員やパートとして働かざるを得ないかもしれません。
しかし、 自分の時間をフル活用でき、かつ生活のために稼がないといけないのであれば、 不安定な非正規雇用よりも正社員を目指すべきだと思います。
就職は、企業とあなたとのマッチングであり、運やタイミングもございます。

正社員を目指しているのにも関わらず、一度派遣として働いてしまうと、 良い求人に巡り合った時に応募することができないかもしれないのです。
また、20代の若い方であれば、1年、2年の経験は大きな回り道にはならないかもしれませんが、 30代後半の女性にとっては、1日、1か月、1年という時間は非常に貴重です。
なぜなら、年齢を重ねるほど、スキルや経験なしで正社員の職に就くことは難しくなるからです。
だからこそ、貴重な時間を、正社員になるためのつなぎに費やすのはもったいないと思うのです。
なぜ派遣をしていたのかという問いに対し、自信を持って答えることができるだろうか
つなぎとして派遣を考えるということは、いずれは正社員を目指して、もう一度就職活動をするということですよね。
その際には、面接で「なぜ正社員ではなく派遣として働いていたのか」という理由を問われるかと思います。
子どもがいない独身女性で、親の介護も必要ない。あなた自身が健康で、フルタイムで働く環境は整っている場合、企業側からすれば「なぜ派遣?」となるのは当然の流れだと思います。
人間関係がうまくいかないタイプなのだろうか、向上心がないのだろうか、危機管理能力がないのではないかと思われる可能性は十分にありますし、そもそも、「非正規雇用」という職歴がネックとなり、書類選考で落とされてしまうかもしれません。
私自身、就職活動中、様々な企業の面接に伺い、面接官や役員の方に時間を割いていただきました。
企業はマッチする人材を探すためにコストをかけて求人を出し、時間をかけて採用活動を行っています。
在職中の人を面接するために、平日に残業し、夜遅くに面接を行ってくださる企業もございます。
私たち求職者側も真剣勝負ですが、企業側も、人を一人採用するために多大な時間と労力を割いてくださっているのです。
今、正社員になるのが難しいから。就職活動が長引いて辛いからという理由で、諦めて派遣やパートを選んでしまった場合、非正規雇用として働いた職歴に自信が持てるでしょうか。
面接は自己アピールの場です。
厳しいようですが、あなたがもし面接官だったとしたら、「とりあえず派遣」「つなぎで派遣」を選択した人を採用したいと思うかを考えてみてください。
なぜ、つなぎで派遣やパートをしようと思うのか
就職活動が長期化し、なかなか仕事が見つからない
とはいえ、 正社員になりたい人が、 好んで派遣やパートを選ぶのではありませんよね。
なぜ、つなぎで派遣をしようと思うのかというと、就職活動が長期化し、なかなか仕事が見つからないからだと思います。
- 同時並行で複数の会社の求人を応募しているか
- 複数の転職サイト転職エージェントを利用しているか
- 仕事選びをする前に自己分析をきちんとしているか
- 軸を持って就職活動をしているか
解決策は、仕事が見つからない原因を探り、一つ一つ行動し、解決、改善していくことです。
ブランクがあるので、いきなり正社員になるのは自信がない
将来のことを考えると、正社員の仕事を探したいけれど、ランクがあるので自信がない。
最初は派遣やパートから始め、 働くことに慣れてきてから正社員の就職活動をしようかな、と不安になることもあるかと思います。
私から言わせれば、ブランク1年、2年なんて可愛いものです。
自慢できることではありませんが、私の場合はブランク10年でした。
おまけに、離婚後の再就職という精神的にもこれ以上ないほど辛い状況での就職活動でした。
都内の満員電車での通勤や人間関係、残業や正社員としてフルタイムで働くことの不安がなかったといえばウソになります。
しかし、そんな不安よりももっと怖く、絶対に避けたかったのは「経済的に自立できない。貧困になる」ことです。
30代後半で子なし離婚をして、精神的に辛いだけでなく、経済的なゆとりがなくなればどうなるだろう。
想像するだけで耐えられません。
これからの人生、やりたいことはたくさんありますし、目標もあります。趣味もあります。
私にとって、前向きに生きていくためには、安定した収入の確保と時間のゆとりが必要でした。
いきなり正社員を目指すのは不安ですし、自信もなかったですが、 正社員を選ばない不安の方が大きかったのです。
だからこそ、覚悟を決めて、挑戦することが出来たのだと思います。
当時の私の思考・選択は下記でした。
- 新しい人生を歩むため、経済的自立が必要。⇒正社員に限定して就職活動
- 人生を楽しむために時間とお金のゆとりが必要⇒残業が少なく、有給が取りやすい企業、給与だけでなくボーナスも確認
- 英語を活かせる仕事がしたい⇒離婚後に実家に戻らず、東京で職探し。
30代後半女性がブランク後に仕事復帰をする場合、通勤時間や残業、有給の取得しやすさも仕事選びの重要な項目になると思います。
あなたが重視する条件については、面接の際にきっちりと確認しておく必要があると思います。
ブランクが長いと不安になり、最初から正社員を目指すのは自信がないかもしれません。
しかし、自信があろうとなかろうと、働いてみなければわかりません。
実際に働いてみて、どうしても無理、失敗したと思ったら、また転職すれば良いと思います。
一度正社員になったら自信がつきますよね。
私の友人は転職に失敗しましたが、再び仕事探しを始めています。

最初から正社員は無理だと諦めている
就職活動をしているけれどもなかなか仕事が見つからないということであれば、改善さえしていけば、正社員の仕事は見つかると思います。
しかし、30代後半だから、ブランクがあるからということで、最初から正社員は無理だと諦めていませんか。
あるいは、 正社員は責任があるし難しそう。派遣やパートであれば、簡単に仕事が見つかるのではと思っていませんか。
複数の転職サイトや転職エージェントに登録をしておけば、未経験やブランクがあっても応募が可能な正社員の求人が数多くあることがわかると思います。

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最初から無理だと諦めず、まずは求人を探すところから行動してみてください。
人は挑戦することよりも楽な選択をしてしまう
今のあなたは、就職活動が思うようにいかず、 条件の合う仕事を探すのがどれだけ大変かということは身に染みて実感していますよね。
正社員になりたいけれど、 難しいという理由で、とりあえずつなぎで派遣やパートを選んでしまった場合、 本当にもう一度転職活動をすることができるでしょうか。
次回の転職活動は、おそらく在職中に仕事と平行して行わなければならないと思います。
働きながらの就職活動は、気力と体力を奪われます。
想像するだけで、大変だと思いませんか。
特別なスキルがない限り、年齢を重ねるほど、非正規雇用から正社員への転職が難しくなる現実にも直面します。
「なぜ、あの時正社員を諦めたのだろう」という自責の念も出てくると思います。
それでも尚、数ヶ月後、数年後に、再度転職活動にチャレンジすることができるかどうか。
私には、派遣から正社員になれる自信がありませんでした。
だからこそ、中途半端に時間を費やすよりも、最初から正社員に絞って活動する道を選んだのです。
最後に:正社員になることを諦めずに良かったと思う
あなたは今、本当は正社員になりたいけれど、 条件が合う求人がない、なかなか仕事が見つからないといった理由でつなぎで派遣を考えてませんか。
30代後半で、フルタイムで働ける環境にあるのであれば、正社員としての就職活動に専念すべきだと思います。
良い条件の仕事が見つからないのであれば、妥協できることとできないことをもう一度見直す。
面接でうまくいかないのであれば、どこがダメだったのか、反省を改善し、次の企業の面接に活かす努力をする。
自己分析に時間をかけ、あなたが持っている武器を見直せば、仕事探しの方向性が見えてくるはずです。
私事ですが、30代後半でブランクがあっても正社員の仕事に就くことができました。
離婚後のボロボロの精神状況の中、あえて困難な道を選んだこと、挑戦したことが、私の自信になっています。
ありがたい事に、今の職場と巡り合い、同僚にも仕事にも恵まれ、趣味を楽しむ余裕も生まれました。
今後挑戦したい、やってみようという新たな目標もございます。
今の自分があるのは、離婚直後で辛かったあの当時、そんな状況下でも非正規雇用に逃げなかったからだと思います。
だからこそ、あなたが今、正社員を諦めて派遣を選ぼうとしているのであれば、本当にその選択をしても良いのかどうか、よく考えてほしいと思います。
本当に「つなぎ派遣」でよいですか?