中途採用の面接回数は2~3回が一般的ではなかったの?
3回目の面接でまだ次の選考があると聞かされると、次のステップに進める嬉しさと同時に「ちょっと面接回数が多すぎではないだろうか」と不安になりますよね。
一体いつまで続くのか?
お恥ずかしい話ですが、私の場合、6人目の面接官との面接の結果、不採用になりました。
おそらく最終面接だったと思います。
最後の最後で力尽きてしまった情けない経験ですが、この辛い経験を活かせるのか否かは自分次第なんですよね。
ということで、いくらなんでも面接多すぎなんじゃないか?おまけに最後に落とされるって・・・という、私自身の切ない就職活動体験について振り返ってみます。
2次面接、3次面接なんてまだまだ甘い!6次まであるケースもあるんだよ。ということを頭の片隅置いていただければ幸いです。
Contents
第一の関門は英語レジュメ すべてはここから始まった
転職サイトから応募後ほどなく、採用担当者から英語レジュメ提出の依頼がございました。
英語を使う機会がある仕事を探していたものの、いざレジュメを求められると躊躇してしまった私。
とはいえ、まずはここを突破しなければ面接へ進むことはできません。
これまでにも英語の履歴書を作成したことはあったのですが、ものの見事に書類落ちでしたので、今回は気合を入れて仕上げようと決意しました。
30代後半で再就職となりますと、日本語の履歴書・職務経歴書でさえ、通過するのが難しいですよね。
にもかかわらず、英語レジュメなんて、ブランクありの女性にはあまりにもハードルが高いのではと思ったものの、これも貴重な経験です。
駄目で元々。一度きちんと仕上げておけば、他の企業を受ける時にも役立つだろうという気持ちでした。
英語レジュメの書き方やフォームなどは、インターネットで調べればたくさん出てきますよね。
しかし、初めての場合はなかなかうまく表現できません。
ネットの情報を参考にしつつ、自分の職歴をまとめたもののこれで良いのかと不安になりました。
何しろ一度玉砕していますからね。
ということで、ここはプロに相談し、アドバイスをいただくことに。
再就職を決意してからというもの、ビジネス英語に特化したオンライン英会話の「ビズメイツ」で毎日レッスンを受けていました。
自分のレジュメなのに、他人に頼るなんてズルイ!
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、キレイごとなんて言ってられません!
ただでさえ厳しい30代の再就職活動なのですから、使えるリソースはフル活用しなくては!
こうして、あまりにも未熟だった英語レジュメが、ビズメイツの先生方のアドバイスのおかげで洗練されたものに生まれ変わりました。
英語レジュメに通過!1次面接は筆記試験にスキルチェックと面接2回とてんこ盛り
もはや、私の力というよりも、ビズメイツの先生方のおかげで書類選考に通過。
1次面接に進めることになりました。
それ以前にも面接は数社経験していたということもあり、今までの経験から面接は1時間で筆記試験があれば合計2時間程度かなと予想。
英語面接があることは覚悟していましたので、入念に練習をして面接に挑みました。
緊張の中で迎えた1次面接。
何度かメールでやりとりをしていた採用担当者の女性が一人目の面接官でした。
約1時間の面接を終えたところで、
「もう少しお時間をいただいてもよろしいですか?あと1名と面接をしていただきたいのですが」
面接でよく聞かれる質問50選に載っているような質問に全て答えたあとでしたので、正直ぐったりと疲れ切っていましたが、ここで断るわけにもいきません。
ほどなくして、2人目の面接官が登場。
明るくフレンドリーな面接官でしたので、英語面接とはいえ1人目よりも緊張せずに会話を進めることができました。
こうして2人目の面接官とも約1時間。
さすがに今日はもう終わりだろうと思ったのですが、まだまだ続きがありました。
「少しお待ちいただいてもよろしいでしょうか?」
こうして、2人目の面接官が退出した数分後、最初の面接官が再度登場。
面接が終わったことを伝えに言ったのかなと思い気や、
「面接の結果、筆記試験に進んでいただきたいと思うのですが」
既に2時間以上が経過し、疲れもピークに達していましたがここで断るという選択肢は私にはありません。
筆記試験とスキルチェックをこなし、長い1日が終わりました。
2次面接も2名の面接官とそれぞれ実施。合計2~3時間
1次面接という名の、2名による面接、筆記試験、スキルチェックとてんこもりだった1回目の選考が終了。
面接は緊張したものの、慣れてくると会話も弾み、言葉が出てこないというような内容ではございませんでした。
しかし、SPIや英語テストがあったこと、2名の面接官とじっくり面接したことから、「これで落ちたとしたら、総合的に判断されて私は基準に満たなかったのだ。」と納得ができました。
2次面接の自信はと問われると、10%程度だったのではないでしょうか。
ところが、予想に反し、面接翌日か2日以内には、1次面接通過の案内が届きました。
正直なところ、書類選考の段階では、それほど志望度は高くありませんでした。
しかし、面接での会話や会社の印象から、「こういうところで働くことができたらいいな」と気持ちがガラリと変わりました。
やはり、ウェブサイトや求人内容だけではわからないんですよね。
働く環境、人とのかかわりは大事ですから、面接官の印象次第で志望度は大きく変わります。
今回は良い方向に気持ちがシフトしましたが、逆の場合も経験済みです。
ということで、期待に胸を膨らませ挑んだ2次面接。
一人目は上司となる日本人女性が面接官でした。
前回2名の面接官との面接の際に話した内容も含め、スキルや経験、過去の仕事内容についてとことん掘り下げて質問されたという感じです。
1次面接では、面接でよく聞かれる定番の質問や、私自身の人物像を探るような質問が中心で、1問1答のごとくあらゆる質問が飛びました。
しかし、今回の内容は自分の職歴について棚卸ができていないと対応できない質問が中心となります。
今まで話した内容、職務経歴書の内容について深堀りするため、求職者ごとに質問内容は全く異なるものだったのではないでしょうか。
こうして、約1時間の面接が終了。
今日はこれで終了かと思いましたが、やはりしばらく待機ということになりました。
その後、前回と同じフレーズが再び
「もう1名と面接をしていただきたいのですが、お時間よろしいでしょうか。」
チャンスをいただけるということに感謝しなくてはならないものの、疲労度はかなりのもの。
面接は精神的にも大きな負担となりますので、1日に2社も3社も予定を組むのは危険ですね。
こうして、数分後に4人目の面接官が登場。
外国人面接官による英語面接となり、この回も約1時間の濃い内容となりました。
3次面接の一人目をクリア。これで最後と思ったら最後の1名で大失敗
2次面接も、会話は非常にスムーズで明るくハキハキと受け答えはできたと思います。
しかし、スキルや経験については自信がなかったため、通過の知らせが届いた時にはうれしさと同時に驚きもございました。
ここまできたら、最後まで頑張るしかない!
そんな気持ちで挑んだ3次面接です。
3次面接も外国人面接官との英語面接。
過去4名の面接官と話したことの確認に加え、人生観や趣味の話など多岐にわたる内容でした。
思わず涙ぐんでしまうような(良い意味で)言葉をかけていただいたり、会話の最中でもお人柄が伝わるような方だったということもあり、面接そのものは決して悪い出来ではなかったと思います。
5名の面接官とのインタビューですべてを出し切りました。
もうこれ以上、話すことはない。
さすがにもう終わりでは?
と思ったのもつかの間、最後の最後、6人目の面接官で撃沈してしまいました。
6人目の面接官も外国人です。
今までの英語面接は、どちらかといえば和やかな雰囲気の中で行われましたが、今回は笑顔は全くなし。
恐らくもともとそういう性格・雰囲気の方なのでしょう。
外国人だからと言って皆が皆フレンドリーなはずはないですからね。
しかし、質問内容が厳しかったことに加え、話し方や冷たい表情が伝わってきまして、すっかり自信をなくしてしまった私。
自信がなくなると英会話もおぼつかなくなるものなんですよね。
緊張やプレッシャーから、言葉がなかなか出てこない。
もうこの場から逃げ出したい!こうして今までで一番最低最悪、地獄のような面接が終了しました。
結果はもはや、尋ねるまでもありません。
面接終了後に、不採用を伝えるお祈りメールが届きました。
最後に
いかがでしたでしょうか。
これが、6人の面接官と面接をし、最終的に不採用となってしまった私自身の再就職体験記です。
「面接多すぎなんじゃないか?」
「選考に時間をかけすぎなのではないか?」
精神的にも厳しいボリュームの選考でしたので、私自身も当時はそのような考えが脳裏をよぎりました。
不採用の理由については、「予想を大幅に上回る応募があり・・・・」とのことでしたので、この言葉を素直に受け止めるのであれば、多くの社員が面接に関わり、慎重に選考が行われたのだと思います。
多くの応募者がいるなかで、書類選考、1次、2次とチャンスをいただいたことが奇跡なんですよね。
この苦い経験があったからこそ、英語を活かせる仕事をしたいという思いがより一層強くなりましたし、もっと自信を持ってチャレンジしても大丈夫なんだと思えるようになりました。
反省や失敗をどのように活かすのか、貴重な体験をさせていただいたと感謝しています。
この記事を読んでくださっているあなたも、面接回数が多いことへの不安を抱えていらっしゃるかもしれません。
面接回数が多いからといって、採用になる保証はございません。費やした時間や交通費などの経済的負担を考えますと、不採用の場合のショックは計り知れないものですが、企業側も同じこと。
貴重な経験をさせていただいたと感謝し、謙虚な気持ちで次に活かすことができれば、道は開けるのではと思います。