「友達がいないんじゃないよ。近くに友達がいないだけ。」
家庭の事情や就職のために引っ越したため、友人が近くにいないという悩みを抱えている人は少なくないのではないでしょうか。
結婚生活10年、子供がいない元転妻だった私は、離婚を決意し東京で再就職することに決めました。
東京には友人と呼べる親しい人はいません。
離婚と30代後半での再就職。
人生で一番どん底で、辛い時期を支えてくれたのは遠くに住む友人でした。
遠くに住む友達が離婚する。側にいることができない。どうしたら励ますことができるのか。
と、悩む人もいらっしゃるかと思います。
物理的距離ではありません。側にいなくても、私は彼女に支えられ、前に進む勇気をもらいました。
そこで、精神的に追い詰められていた私がどれほど救われたのかについて書いていきますね。
Contents
離婚を決め、就職活動中であることを友人に相談
「夫婦で話し合った結果、これからは別々の道を歩むことになったよ。今、就職活動してるんだ。」
友人にLineで打ち明けたところ、メッセージを見た彼女からすぐに電話がかかってきました。
つい数か月前、東京に遊びに来てくれた彼女を夫婦で迎えたのですから、突然の報告に驚いたのも無理はありません。
これまでの経緯を話し、これから東京で仕事を探すことを話すと、今まで抑えていた感情があふれ出し、思いっきり泣きました。
電話の向こう側で、友人も泣いてくれているのに気づき、また涙。
実は友人も私と同じように数年前に子なし離婚をしていたのです。
また、転職経験のある先輩でもありました。
離婚時の役所での手続き方法や保険や年金のこと、財産分与のことなど、わからないこと、就職活動の進め方など、何から始めてよいのかわからなかった私にとって、本当に心強い存在だったのは言うまでもありません。
仕事選びの優先順位をつけること、正社員を目指して頑張ること、体力がないことを自覚しないといけないことなど、彼女との会話の中で、就職活動の方向性が見えてきました。
彼女は数年前に子なし離婚した後に、就職活動をして正社員として働いています。
一口で離婚といっても、子どもがいないのか、シングルマザーになるかで立場は全く異なりますよね。
就職も同じこと。
正社員を目指すのか、派遣やパートの非正規雇用の仕事を探すのかで就職活動の方向性も異なります。
なぜ残業時間が多い、休みが不規則で給与が安い会社だとダメなのか。なぜ正社員じゃないと困るのか。離婚後の生活・・・etcなど、実体験を伴う彼女の言葉は具体的かつ重みがあります。
数年前に離婚と転職を乗り越えて、今現在たくましく生きてる彼女は、私にとって目指すべき姿。勇気をもらえる存在であり、彼女からの言葉がどれほど心強かったか改めて実感しています。
離婚する(した)友達を励ます方法
あなたが友人から離婚する予定であること、あるいは離婚したことを打ち明けられた場合、どんな反応をしてたらよいのか、どのような言葉をかけたらよいのか悩むことがあるかと思います。
そんな時は、話を聞いてあげてください。
Lineでも電話でも構いません。
それだけでも十分。あなたの友人は救われます。
就職活動が思うように進まずスランプに陥っている時、友人が
「次の週末に東京に遊びに行こうと思うんだけど。」
そう言って飛行機に乗って会いに来てくれました。
「私が離婚したとき、hikariが会いに来てくれたでしょ。あれ、すごくうれしかったんだ。」
当時の私は自由に時間が使えましたが、友人はフルタイムで働く正社員です。
私自身が正社員として働き出した今だからこそ痛感することですが、30代後半になりますと週末の休みは体力のリカバリーのためにとても貴重なんです。
にもかかわらず、お金と時間をかけ、大切な休みを犠牲にしてまで会いに来てくれた友人。
「うん。うん。」とひたすら聞き役に徹してくれ、嫌な顔ひとつせずに話を聞いてくれました。
今改めて思います。彼女には感謝してもしきれないし、次に彼女が困難な状況に陥ったときは、私が支える番だと!
友達がいないんじゃない。近くに住む友人がいないだけ
私はもともと社交的ではなく、一人で趣味に没頭したり、部屋で海外ドラマを見るのが好きなタイプです。
東京で友人がいない生活に慣れており、独りでも大丈夫だと思っていました。
しかし、いざ離婚を決め、両親に相談することもできず、辛くて情けなくて張り裂けそうな精神状態の時に、支えてくれたのは遠方に住む友人でした。
「hikariはいつも友達がいないっていうけれど、私がいるじゃん。私が友達じゃん。周りに友達がいないだけで、独りじゃないよ。いつでも電話してきなよ。私暇だしさー。」
そんな言葉をかけてくれました。
「困ったとき・いざという時に助けてくれる友達がいる」
博報堂の調査によると、 「困ったとき・いざという時に助けてくれる友達がいる」と答えた人は51.4%だそうです。
私の回答はもちろんYesですね。
また、「友人は多ければ多いほどよいと思う」と回答した人は20.5%。
私の場合も友人は決して多くありません。
転居を機に疎遠になってしまった友人もいます。
しかし、例え友達が少なくても、辛いとき、どうしようもないような精神状態の時に、一緒に泣いてくれる友人、飛行機に乗ってまで会いに来てくれる友人がいます。
これってすごいことですよね。
最後に
離婚と転職あるいは再就職というのは人生の大きな転換期で、試練ですよね。
どちらもエネルギーがいる行動ですが、私と同様、離婚と再就職に同時に挑まなくてはならない人も少なくありません。
私は今まで自分のことは自分で決める。家族にも友人にも相談をすることは少ないタイプでした。
しかし、今回ばかりは友人に話を聞いてもらえることで、気持ちが楽になり、頑張ろうというエネルギーになりました。
近くに友人がいなくても、遠く離れた場所に自分のことを気にかけてくれる友達がいる。
そう思えるだけで救われました。
あなたは離婚する友人を励ましたい、支えたいけれど、離れてい暮らしているので側にいてあげられない、何もできない自分がもどかしいと思っていらっしゃいませんか。
その気持ちは、メールや電話でも十分伝わり、お友達の心の支えとなります。