人生はなかなか自分の思い通りにはいかないものですよね。
仕事やプライベートで悔しい思いをしたり、理不尽だと憤ることは多々あります。
しかし、私は悔しいと感じたときこそ、成長するチャンスだと考えています。
なぜなら、そこで意気消沈し、いつまでもくよくよと引きずるのか、「こんなことで負けない!」と前を向くのかで、その後の人生が大きく変わると思うからです。
私にとって、人生の大きなターニングポイントは30代後半で経験した離婚でした。
しかし、 離婚の悔しさは仕事で得られた自信で乗り越えることができました。
組織の中で働いていると、仕事上の悔しさも経験します。
理不尽なこともたくさんあります。
そんな時、私はいつも
「悔しいという気持ちを原動力にしよう。」
「悔しさを力に変えてやろう。」
そんな気持ちで自分と向き合っています。
そこで、今回の記事では、
負の感情が強い時ほど、悔しさをバネに強くなれる
という話をさせていただきますね。
Contents
負の感情が強い時ほど、悔しさをバネに強くなる
離婚の悔しさは仕事の自信で乗り越える
再就職は身の程よりも上の仕事を選ぶ
冒頭でも述べましたが、私は30代で離婚を経験しています。
現在も独身で、子供はおらず、一人暮らしをしています。
離婚は、私の人生において大きなターニングポイントでした。
このときに味わった悔しさ、屈辱感、親に対する罪悪感は、今でも心に深く刻まれています。
私の場合、離婚と再就職、引っ越しをほぼ同時期に経験しています。

もしもあなたが離婚経験者、またはこれから離婚を考えているという方であれば、共感していただけるかもしれませんが、 離婚は自己肯定感を奪いますよね。
私自身も例外ではなく、心はズタズタに引き裂かれ、「悔しさ」、「恥ずかしさ」、「罪悪感」、「挫折」・・・
様々な感情が入り乱れている精神状況でした。
しかし、当時の私は、くよくよと落ち込んでいる場合ではありませんでした。
なぜなら、再就職活動も同時並行で進めなくてはならなかったからです。
30代だとか、ブランクがあるとか、精神的に辛いから・・・などと言っている場合ではありません。
他人に依存することなく自分の稼ぎで生活するため、自尊心を取り戻すためには、なんとしてでも良い条件の仕事を見つけなくてはならなかったのです。
経済力がないから我慢しなくてはならない。
やりたいことも諦めないといけない。
趣味に費やす時間もお金もない。
両親を援助することもできない。
こういう状況だと、いつまでも離婚から立ち直ることができないだろうと考えたのです。
離婚を乗り越えるためには、地の底まで落ちてしまった自信を取り戻すことが必要です。
その自信は他人がつけてくれるものではなく、自分自身で作り出すものですよね。
だからこそ、私は 敢えて身の程以上の仕事を選びました。
この成功体験は、失った自己肯定感をほんの少し回復させてくれたのです。
再就職後は勝てる領域でキャリアアップを目指す
再就職で内定をもらってもそれで終わりではありません。
当然ですが、やっとスタート地点に立っただけです。
これからどうやってキャリアを築いていくか。本当の戦いはここからです。
私の場合は、「英語を活かせること」を条件に仕事を探したので、職場は語学が堪能な人ばかり。
「同じ土俵では戦えない」
そう悟るのに時間はかかりませんでした。
では、語学力以外の武器で戦わなくてはならないと、自分の得意分野のスキルを磨き、それが活かせる環境に自ら身を置きました。
好きで得意な業務は、自然と成果が出ます。
成果が出ると上司や周りから評価も得られます。
その結果、「英語力」は職場で最低レベルでも、トントン拍子に昇格、昇給することができたのです。
何故、順調にキャリアアップできたのか?
それは、 苦手なことを捨て、強みを伸ばすことに注力したからです。
森岡毅さんの著書「苦しかったときの話をしようか」にもこんなフレーズがあります。
弱みを克服する時間があったら強みを伸ばすことに労力も時間も使え
英語力では、どう頑張っても同僚にはかなわない。
そもそも私は英語を学ぶことが好きではありません。
苦労して習得したスキルの一つでした。
では、この環境で英語以外のスキルでどうやったら存在価値を見出せるか?
キャリアを形成することができるのか?
自分の居場所、必要とされる人材になるためにはどんな行動が必要なのか?
私の中の「悔しい」という負の感情は、自分自身と向き合い、思考し、行動する力になりました。
悔しいという負の感情は、成長するチャンス
離婚後、自らつかみ取ったキャリアは私の中で大きな自信となっていました。
上を見ればきりがありませんが、ある程度、やりたいことができる収入も手に入れました。
仕事も楽しく順調な日々を送っていましたが、こういう状態がいいとは限らないんですよね。
なぜなら、 現状に満足し、さらに上を目指そうという向上心やハングリーさが欠けているからです。
仕事で経験した理不尽を乗り越える
順風満帆な日々を過ごしていましたが、ある日突然、あまりの理不尽さに怒りで心が震える出来事が起きました。
しばらく忘れていた「悔しい」という感情がふつふつと沸き起こったのを今でも覚えています。
人間が成長するのは、なんといっても仕事だと思うんです。仕事とは、イヤなことも我慢して、他人と折り合いをつけながら自己主張していくことでもある。ずっとその試練に立ち向かい続けている人は、人間としての強さも確実に身につけていきます – by 「野心のすすめ」林真理子
世の中は理不尽なことで溢れていて、自分の思い通りになることなどほとんどありません。だけど人間は努力をしなければならない。それを社会で働く事で学んでいる。 -by 「野心のすすめ」林真理子
理不尽さに納得できず、悔しくて何度も涙しました。
思えば、離婚のこと以外で泣くのはこのときが初めてだったと思います。
今後は魂が抜けたような会社の言いなり人間になろうか。
給料さえもらえればそれでいいというやる気のない社員になろうか
とも考えました。
しかし、ここでもまた、心の底から湧き上がる悔しさが大きな原動力となりました。
「理不尽を乗り越えてやろうじゃないか」
「やってやろうじゃないか」
負の感情が再び私に力を与えたのです。
結果、プロジェクトは大成功を収めました。
「絶対に負けない」という強い気持ちがなければ成功することはなかったと思います。
まとめ:悔しい気持ちを原動力にする
人生山あり谷ありと言いますが、大抵の場合、谷のほうが多いのではないかなと思います。
他人は変えられないですし、自分の思い通りになることなどほとんどありません。
組織の中で働いていると、理不尽なことをたくさん経験します。
会社の方針に従って、望まない決断をくださないといけないこともあります。
責任のある仕事を押し付けられたり、上司とそりが合わず「評価されない」「認められない」と不満に思うこともあるでしょう。

しかし、目の前の大きな壁、自らに降り掛かった理不尽な出来事に対し、どのように立ち向かうのかが重要だと思うのです。
歯を食いしばって、悔しさをバネに行動できるか?
人として成長できるかは自分次第だと思うのです。
私はプライベートも仕事も大きな挫折を経験しています。
しかし、だからこそ
「どん底から這い上がってきたのだから、こんなことくらいで負けない。」
自分にそう言い聞かせています。
これからの人生、何度も仕事で悔しさを味わうことになるかと思います。
それでも私は立ち向かいます。
なぜなら、 悔しいという負の感情はいつも私の原動力だからです。