TOEICスコアが求人の応募条件を満たしていない。
点数が足りないけれど応募してもよいのだろうか。
海外や外国人と関わるようなグローバルな仕事、英語を活かせる仕事をしたいと求人を探す場合、企業の応募資格にはTOEICのスコアが記載されている場合が少なくないかと思います。
「ビジネス英会話レベル」「日常英会話レベル」といった表現であれば、少々自信がなくてもとりあえず応募してみようと思えるものの、点数が明確に書かれている場合、真面目なあなたであれば、「点数が足りない。どうしよう。」と思うのではないでしょうか。
私の場合も、自分の語学力には自信がない。しかし、英語を使って仕事がしたい。
このような葛藤のなかで、再就職活動を始めました。
数十社の企業にエントリーをした感想として言えることは、
「TOEICのスコアが応募資格に足りなかったとしても、応募するのは自由。」
なぜなら、書類通過できるか否か、面接に進めるかどうかを決めるのは企業側だからです。
Contents
求人の応募資格に記載されているTOEICスコアの目安
TOEICスコアとコミュニケーション能力レベル
国際ビジネスコミュニケーション協会によりますと、TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルの相関はご覧の通り。
- レベルA:860~
- レベルB:730~
- レベルC:470~
- レベルD:220~
Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。
日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。
通常会話で最低限のコミュニケーションができる。
「英語を活かす」といったキーワードで仕事探しを行う場合、求人の応募資格には目安として700~900程度のスコアが記載されていることが多いと思います。
企業はTOEICスコアをどの程度重視している?
では、募集に際し、企業側はどの程度点数を重視しているのでしょうか。
採用活動の方針や書類選考通過の基準は企業によって様々ですので一概には言えません。
TOEICの点数はあくまでも参考程度で、スキルや経験を重視して次のステップに進めるかどうかを決める企業もあるかと思います。
一方で、1名の採用枠に対し、数百名の応募があったという場合には、採用担当者や役員の意向でTOEICスコアで応募者をスクリーニング、足切りしている可能性もございます。
あなたが興味をもった企業がどちらのタイプなのかは、エントリーしてみないとわかりません。
少し足らない程度、あるいは現在進行形でブラッシュアップしているのであれば応募をしても構わないと思います。
TOEICの点数が応募条件を満たしていなくても、スキルや経験をアピールできれば道は開ける
TOEICスコアは社員の平均値や募集職種と同じ部署の社員を参考にした目安であったり、漠然とこれくらいという程度のものだった場合、履歴書・職務経歴書の内容が一次選考突破の鍵となります。
あなたのスキルや経験をいかに企業の求める人物像にマッチさせるか。
面接で掘り下げて話を聞いてみたいと思ってもらえる内容に仕上げるかですね。
なんだか偉そうな事を書いていますが、私も最初の頃は手探りで何をどうすればよいのか全くわかりませんでした。
転職サイトの志望動機例やネットの情報を流し読みし、いざ自分で書こうと思ってもなかなか文章が思いつかない。
ネットの志望動機テンプレートや書き方の見本が自分の実体験と結びついていないからなんですよね。
書類を作成するためには、自己分析をしっかりと行うこと。
あなたの経験や、あなた自身がどのような性格なのかを自分自身でしっかりと理解しなくてはなりません。
まずは、強み、弱みを知ることから始まります。
次に行うことは、企業研究のための情報収集です。
企業のWebサイト、求人から、どのような人材を求めているのか、経験やスキル、あなたの性格が応募職種とどれほどマッチするかについて理解します。
例えば、受け身ではなく積極的に行動できる人材を求めているのであれば、そのことが伝わる具体的なエピソードを準備しておくことですね。
こうして書類選考を無事に突破することができれば、足りない語学力については学ぶ姿勢をアピールすればよいだけです。
この時に気をつけるのは、数字を用いながら具体的に現在進行形の話をすること。
「勉強している。」「努力している。」なんていう話は面接官も聞き飽きています。
そもそも英語がある程度できる人を募集しているのですから、ライバルだって同じような話をしているのです。
私の場合は、ビジネス英会話に特化したオンライン英会話のビズメイツで毎日25分のレッスンを受けていたため、そのことを話しました。
また、ビジネスメールや英語の電話応対もレッスンを受けているため、問題なく対応可能であるということをきちんとお伝えしました。
私の場合は、スコアが満たない企業に応募することはございませんでしたが、もしも足らなかったとしたら
「次回〇月のTOEIC試験では〇〇〇点を目標にしています。そのために、毎日〇時間・・・・・・・」
というように、どのような勉強方法で学んでいるかを伝えることができるようにしておくと思います。
実際の面接で、「お勧めの英語学習方法を教えていただけますか?」という質問をされたことがございました。
今現在、英語を勉強しているということが前提の質問ですよね。
英語を活かすことができる企業を受けているのであれば、ここで答えに詰まる=勉強をしていないので話せない。なんてことがないようにしておかなくてはなりません。
TOEICスコアだけで判断されない!英語を使う仕事なら、スキルチェックがあることを覚悟
冒頭で、「TOEICスコアが応募条件に満たなくても、エントリーしてもよい。なぜなら、面接するかどうかを決めるのは企業側だから」だと述べました。
点数はあくまでも目安です。
しかし、仕事上、英語を使うことが必須な職場・職種であれば必ずスキルチェックがございます。
私が受けた企業の場合、まず第一関門の書類選考が「英語レジュメ」という企業もございました。
この他、1次面接後の筆記試験として、英文メールのテストがあったり、外国人面接官との英語面接という企業もございました。
点数が足らなくても、スキルチェックの場で合格となれば、語学力に関しては条件クリア。
次のステップに進むことができます。
もしもあなたの語学力について、履歴書のTOEIC点数の自己申告のみで、何のテストもされなかった場合は、少々疑問が出てきます。
「本当に仕事で英語を使う機会があるのか?」
応募条件の内容が「日常英会話ができれば尚可。」といった表現の場合ですね。

「尚可」という場合には、あればよいけれど、必須じゃないという意味にとれますので、語学力がなくても業務に差し支えないと想像できます。
ということは、結局英語を使う機会なんてほとんどない。なんていうことにもなりかねません。
英語面接、英語メールのスキルチェックは、業務で英語を使う証拠ですので、こういう企業であれば、語学力を活かせる仕事ができるかと思います。
最後に
英語を流暢に話せるわけではない。だけど海外に興味があり、外国人とコミュニケーションを取ることは大好きだ。
未経験だけれど、英語を使う仕事に挑戦してみたい。
あなたがそのように思うのであれば、TOEICの点数が足りなかったとしても、応募しても構わないと思います。
企業によって、どの程度の語学力を必要とするかは様々ですし、本当に必要なのであれば、そのスキルを面接の場で確認されます。
私の場合は、「ビジネスレベルの英会話」といった応募資格でも、気になる企業であれば応募しました。
「TOEICの点数が足りないので応募できない」
と、諦めてしまうのは損ですよ。
どうしても自信がないという場合には、ビジネス英会話に特化したオンラインスクールで鍛えておく!というのも一つの方法だと思います。
私自身、ビズメイツの先生方に特訓していただいたおかげで、少しずつ自信が持てるようになりました。
企業側はあなたのスキルや経験に魅力を感じ、面接に進んでもらいたいと思うかもしれません。
「語学力を活かして仕事がしたい!」という熱意があるのですから、積極的にチャレンジしてみましょう!