転職後、やりたかった仕事ができると喜んでいた友人から、「残業代が出なくなったので転職を考えている」と相談を受けました。
「仕事が楽しい」と話してくれていた彼女が何故、 再び転職を考えるまでに至ったのか?
話を聞く中で、転職をする際に仕事の内容と給与のどちらを選ぶべきかについて改めて考えさせられました。
そこで、30代後半独身女性にとって、仕事内容よりも給与が重要であるということ。残業代が出なくなり、労働環境が悪くなったのであれば、耐える必要はない!転職を視野に活動をしよう!。このような内容で進めていきたいと思います。
30代後半で転職する場合は、仕事内容よりも給与が重要
給与が少ないけれどもやりたい仕事か、あまり興味はないけれど給与がよい仕事か。
転職や再就職活動を進めていく中で、ぶつかる壁だと思います。
冒頭で「仕事内容よりも給与が重要」と書いておきながら、私は「内容」を重視したではないか!と思われるかもしれませんので、ここで少し補足させてくださいね。
確かに、私の場合は再就職活動の際に、「英語を活かせる仕事」ということを第一条件としました。
しかし、離婚をし、経済的に自立しなくてはならないという事情がございましたので、当然ながら生活ができるだけの給与、年収が得られるということも大前提としてございました。
つまり、仕事で英語が使えるのであれば、給与が安くても構わない!という考えではなかったということをお伝えしておきます。
また、こだわったポイント、譲れない点が「英語」であったことから、収入が低すぎるような職ではないということもあったかと思います。
30代後半でブランクありというどん底状態の私でしたが、正社員の仕事に就くことが出来た理由のひとつが、「英語」です。
私自身の経験から言えることは、英語を学んでおいて損はありません!
なぜなら、仕事選びの選択肢が増えるからです。
では、話が逸れてしまいましたので、友人のケースに戻りますね。
冒頭でも述べた通り、友人の場合、転職後しばらくはやりたかった仕事、自分の得意分野、興味がある仕事ができるととても充実していました。
ところが、徐々に残業が増え、待遇がどんどん悪くなっていったのです。
具体的な不満は下記の通り。
- 残業あり
- 勤務体系、休日が変更になった
- 有給がとれない
- ボーナスも少ない
初めの頃は、残業はあるけれど残業代はしっかりついていたために、忙しいのは仕方がないと思っていたそうです。
しかし、週休2日制で土日休みから、日曜は出勤に変更。
土曜日とあと1日は平日に休みがとれるものの、有給は取りづらくなっていきました。
土日祝日が休みでないということで、ゴールデンウィークや夏休みも大型連休ではなかったそうです。
更に、業績がよくないため、ボーナスも少ない。
そんな状況の中で、ある日突然「来月から残業代がつきません」と宣言されてしまったというのです。
昨今の流れの「働き方改革」により、定時退社になるので残業代が出ないのではございません。
今まで同様、「残業はあるけれど、残業代は出ませんよ。」ということなのです。
このことが決定的になったのか、 それ以来、彼女の口からは 「ブラック企業」という言葉が出るようになりました。
どれほど仕事内容が自分の興味ややりたいこととマッチしていたとしても、労働は慈善事業ではございません。
労働の対価として、それに見合った給与が支払われなければ、会社への印象が激変するということですね。
30代後半で転職をする場合、ましてや独身で経済的自立が必要な場合には、仕事内容よりも給与の方を重視しなくてはならないのかもしれません。
将来性のない企業を選ぶと給与は期待できない
では、なぜ友人が勤める企業が、残業代を出さなくなったのでしょうか。
それはずばり、収益が延びる、儲かるような事業ではなかったからです。
仕事内容を聞いた時、楽しそう、面白そうだなとは思いました。
しかし、利益はどのようにして得られるのだろうかと素人考えでも心配になりました。
従業員数が数名の零細企業であるということも不安要素ではありました。
とはいえ、就職活動の際は、企業の詳しい業績まではわかりかねます。
しかし、業種からある程度の想像はつきますよね。
例えばIT企業や今後需要のある製品を扱っているような企業であればなんとなくではありものの、将来性は期待できそうな気がします。
介護関連企業も需要がありますし、仕事内容は厳しくても、人材確保が難しいからこそ待遇を良くして雇用拡大を目指している企業もあるかと思います。
私は介護職は選択肢にありませんでしたが、手に職と考えるのであれば、スキルが身に着き、需要も雇用も安定している職業であることは間違いないでしょう。
つまり、事業が拡大する、あるいは収益が安定しているであろう企業に就職しなければ、給与やボーナスに期待することはできません。
その業界に詳しくなくても、どのようにしてその企業が利益を得ているのか不安になるほどの零細企業に就職してしまうと、収益悪化が即給与に反映される危険性があるということだと思います。
残業代が出なくなり、今後改善の見込みがないようであれば転職を早期決断
残業があるにも関わらず、残業代が出なくなって数ヶ月。
初めはもう少し頑張ると言っていた友人ですが、現在転職を考えています。

基本給のみとなってしまったことで、「これでは生活ができない」という結論になったとのこと。
事業内容からも、今後の改善は見込めません。
このままズルズルと会社に残るよりも、早く転職をして生活を立て直すほうがよいと判断したようです。
今は転職をするのが珍しくない時代です。
給与や人間関係などから今の職場で働くことができないと思うのであれば、自分で環境を変えるしかありません。
友人は今までも転職経験が複数回あり、転職することに抵抗がないタイプということもあり、すぐに気持ちを切り替えることができたのでしょう。
仕事選びの段階で、給与や残業のことをもっと重要視すればよかったのでしょうが、彼女の場合は地方在住ということもあり、そもそもの求人数が少ないという事情もあるのだそうです。
東京は通勤が大変ですし、家賃も高い。しかし、私の場合は、30代後半でブランクがあっても仕事が選べる環境にありました。
一方で、地方の場合は条件がよい求人数が少ないものの、通勤時間が車で5-10分!ということも十分可能。自分の時間を持つことができます。
どちらも一長一短ですが、私の場合は地元に戻らず東京で仕事を探して良かったと思っています。
最後に
友人からの近況報告を受けて、30代後半の独身女性が転職の際に何を優先するかについて改めて考える機会となりました。
どれほど仕事内容が面白く、興味があって充実していたとしても、残業代が出なくなり、給与が安いと仕事や会社への印象は変わり、「ブラック企業」と考えるまでになってしまいます。
何もかも自分の思い通りの就職先を見つけることは難しいかと思います。
しかし、アラフォー独身女性の場合には、やりたい仕事・仕事内容よりも、給与や残業などの労働環境を重視する方が、結果的によい転職になるのかもしれません。
選択肢は多い方が良いので、転職の際は複数の転職サイト、エージェントに登録し、求人内容を比較検討するべきですね。

今まで検討していなかった職種や業界にも目を向けると、新たな選択肢が見つかる可能性があると思います。