部下が言われたことしかやらない。
主体的に動かない。
やる気が感じられない。
部下に対して、仕事に内向きで やらされている感 を感じることはないでしょうか?
どうしたら部下の 仕事やらされ感をなくすことができるのだろうか・・・とお悩みではありませんか?
あなたの部署のパフォーマンスを上げるためにも、部下には貴重な戦力として働いてもらう必要がありますよね。
そこで、今回はやらされ感のある部下の育成に悩む理由と、上司としてどのように対応すればよいのかについてまとめました。
Contents
部下から「仕事をやらされている感」を感じる理由
あなたの部下は、任せた業務についてはきちんと対応しているのかもしれません。
しかし、あなたが求めているのは、ルーティーン業務をただこなすことではありませんよね。
言われなくても積極的に新しい知識やスキルを身に着けたり、新しいやり方を創意工夫してほしい。
そう思うからこそ、部下にやる気がないと感じてしまうのかもしれません。
なぜ言われたことしかやらないんだ!
あなたが若手時代に、自ら仕事をとりにいくようなタイプであったのなら尚更です。
自分で仕事をみつけようとしない部下を前に、「仕事をやらされている」と思っているのだろうなと受け止めてしまうのだと思います。
やらされ感のある部下の育成に悩む理由
やらされ感のある部下がいると、チームの士気が落ち、部署のパフォーマンスに影響が出てくる可能性があります。
マネジメント不足ということで、あなたの評価が下がることも考えられます。
とはいえ、思うように部下の育成に取り組むことができない事情もあるかと思います。
厳しく指導するとパワハラだと受け止められる危険性
あなたの若手時代は、上司から毎日厳しい叱責があったかもしれません。
感情の起伏が大きな上司であれば、机をバーンと叩いたり、椅子を蹴るなんてシーンを目にすることもあったかもしれませんね。
しかし、時代は変わりました。
あまり厳しく指導すると、部下から「パワハラ」だと受け止められ、訴えられてしまう危険性もあります。
「上司のパワハラが原因で鬱になりました 」
もしもSNSで拡散されてしまったら?
特に、あなたが男性上司で部下が女性の場合は、リスクを恐れるあまり、何も言えなくなるということもあるかと思います。
仕事に対して消極的な部下の気持ちも理解できる
仕事よりもプライベート・家庭優先
昔は深夜遅くまで残業したり、休日も家で仕事をするなど、自分のプライベートを犠牲にしてまで働くことで、評価された時代があったと思います。
しかし、時代は変わりました。
今は、定時で仕事を終えて、仕事と家庭・プライベートを両立させたいと考えるのが一般的です。

与えられた仕事はするけれど、それ以上のことはしない。
ワークライフバランスが壊れるかもしれないことを、自らしたくない。
そう考える部下も少なくないのではないでしょうか?
会社や給与に対して不満がある
あなたの会社は、部下のやる気を奮い立たせるほど、給与が高く、働く環境が整っているでしょうか?
在宅勤務ができない、給与が低い、頑張っても評価されない、仕事尾割り振りが不公平だ・・・・
などなど、努力しても報われないような会社であれば、部下に対してモチベーションを与えることができません。
やってもやらなくても同じであれば、仕事ができないほうが得だと考える部下もいると思います。

また、今は副業が盛んです。
会社で評価されることよりも、定時で帰宅し、自分や家族のために副業したい!という部下もいるでしょう。
多忙でマネジメントをする余裕がない
部下を成長させて戦力化することは、上司の役目であるということは十分理解していると思います。
しかし、あなた自身が日々の業務に追われており、マネジメントにまで手が回らない。
そのような状況ではないでしょうか?
何も言わなくても自分の背中を見て、スキルや知識を貪欲に吸収してほしいと願う気持ちはわかります。
しかし、あなたが望むような行動をとってくれる部下は非常に少ないのが現状だと思います。
やらされ感のある部下をどのように育成すればよいのか
部下から「仕事をやらされている感」を感じる理由、また、「やらされ感のある部下の育成方法に悩む理由」について述べてまいりました。
では、上司としてどのような行動をとればいいのでしょうか。
部下とのコミュニケーション、適切なフィードバック
上司にとって、部下をマネジメントすることは重要な業務です。
なぜなら、個のパフォーマンスを上げることは、部署全体のボトムアップに繋がり、大きな成果につながるからです。
あなたは、多忙でマネジメントに割く時間がない、厳しい指導で部下から嫌われたくない・・・等々部下とコミュニケーションをとることに消極的かもしれません。
しかしながら、部下が何を考えているのか、なぜ「やらされ感」が出ているのかその理由を探らなければ、問題は解決しません。
仕事に主体性がないのは、仕事を点で見ていて何のためにその業務をしているのか理解していないのかもしれない。
本人の特徴と業務内容が合っていないのかもしれない。
適切なフィードバックができていないから、部下にやる気が起きないのかもしれない。
部下を理解するためにも、コミュニケーションは重要です。
自分の強みに気づかせる
仕事の「やらされ感」が出るのは、部下にとってその業務が得意でも好きでもなく、 ただ「仕事だからやっている」からだと思います。
お金のため、生活のために好きでもない仕事をしているという人もいるとは思いますが、それではどうしても働くことが辛くなってしまいます。
自分の強みは何なのか?
その強みを仕事に活かしたらどうなるだろう?
強みを活かせる業務がないだろうか?
自分の強み、好きなこと、得意なことが業務と結びつくと、仕事が楽しくなります。
森岡毅さんの著書の中に、こんな文章があります。
- 成功は必ず人の強みによって生み出されるのであって、決して弱みからは生まれない
- キャリアで成功したいなら「強み」をもっと磨け!すべては強みを認識することからはじまるのだ
私自身、何度も読み返し、勇気をもらった名著です。
キャリアに悩むすべての人に刺さる書籍だと思います。
自分ごと化させる
あなたの部下が仕事に対して「やらされ感」がある理由は、目の前の業務が未来につながっていないからかもしれません。
会社のためにやっている仕事で、好きでも得意でもない業務。
やってもやらなくても、評価されないし給与も上がらない。
このようなマインドであれば、主体的に動くことはありません。
一方で、報酬や出世、評価のためでない別のモチベーションがあったらどうでしょう?
その業務をすることで、知識が身につきスキルアップし、市場価値を上げることに繋がるとしたら?
自分にとってメリットがあると感じたら、人は自ら行動します。

私の場合も、周りからの評価など気にせず、自分のために努力した結果、評価は後からついてきました。
まとめ
以上、部下から「仕事やらされ感」を感じる理由、やらされ感のある部下の育成に悩む理由と解決策についてまとめました。
- 部下とのコミュニケーション、適切なフィードバック
- 自分の強みに気づかせる
- 自分ごと化させる
人を変えるのは難しいです。
しかし、部下のマネジメントは上司の仕事。
部下を戦力化してチーム全体のパフォーマンスを上げることは、あなたにとって重要なミッションです。